日本人学校

【国際理解】黒河・騰衝線で見る中国の人口と経済格差~沿岸発展と内陸格差の視点から~

はじめに2024年度、日本人学校の国際理解の授業において、中国の人口分布と経済格差をテーマとした授業を実践しました。この授業では、黒河・騰衝線という地理的概念を軸に、中国の社会経済構造の理解を深めることを目的としました。授業の導入 ― 1本...
数学

【国際理解】出生数と性比 ― 世界と日本の比較から学ぶ

導入 ― 男子と女子、どちらが生まれやすい?先生男子と女子、どちらのほうが生まれやすいでしょう?このシンプルな発問から、授業は始まりました。今回の記事では、2024年度に日本人学校で行った国際理解教育の実践をご紹介します。私が国際理解教育で...
海外の教育

【高校数学B】シミュレーションに基づく統計的推論~乳児に対する実験から学ぶ仮説検定~

はじめに数学Bの「統計的な推測」の分野は、学校によって取り扱い方が異なる場合があります。今回の記事では、2023年度に日本人学校で実施した授業実践をご紹介します。ここで扱うのはシミュレーションに基づく統計的推論(SBI: Simulatio...
日本人学校

【高校数学B】本当に正規分布になるのか? 高校生が挑戦した探究的活動

はじめに数学Bの「統計的な推測」の分野は、学校によって取り扱いが異なる部分だと思われます。今回の記事では、2023年度に日本人学校で実施した実践例をご紹介します。日本人学校では、探究的な学習の時間の指導に力を入れており、数学科としても統計的...
ICT

【高校数学Ⅱ】Copilotで学ぶ直線束の授業

■ はじめに|直線束とは?高校数学Ⅱ「図形と方程式」では、2つの直線をパラメータで結ぶ“直線束という概念が登場します。教科書によっては扱われないこともありますが、2つの円の共有点を求めるときなどに本質的に用いられる重要な考え方です。しかし、...
高校数学

【高校数学Ⅱ】弧度法の指導法とその意義|なぜラジアンを学ぶのか?

はじめに|なぜ「弧度法(ラジアン)」を学ぶのか?高校数学Ⅱの三角関数の学習で必ず登場する「弧度法(ラジアン)」。「角度=度(°)」に慣れている生徒にとっては、「なぜわざわざ新しい単位を?」と疑問に思うかもしれません。実は、弧度法は三角関数を...
高校数学

【数学的活動の実践】数学Ⅱ 図形と方程式 ─ 線形計画法の数理モデルの実世界への応用

近年の高校数学では、「現実の事象を数学的に捉える力」の育成が強く求められています。数学IIの「図形と方程式」では、次のような資質・能力の育成が求められています。数量と図形との関係などに着目し、日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え、コンピ...
数学

「生活の中の数学」──生活を題材とした三角形の三心に関する数学的活動

はじめに|数学的活動の視点から“現実”を読み解く近年、数学教育においては「数学的活動」の重要性が強調されています。高等学校数学科の目標には、数学的な見方・考え方を働かせ、数学的活動を通して、数学的に考える資質・能力を育成し、数学を活用して課...
数学

「数学的活動」をどう実践するか?|探究と創造を育む授業の工夫

学習指導要領(平成30年告示)が重視する「数学的活動」については、以前の記事"【数学的活動】とは数学の学び方を考える"で理論的な背景を紹介しました。今回はその続編として、私自身が授業で実践してきた「数学的活動」を、以下の3種類の活動に分けて...
中学数学

【数学的活動】数学の学び方を考える

はじめに|「なぜ、数学を勉強するのですか?」という問いに答えられますか?生徒先生、どうして数学って勉強するんですか? ………………………この問いに、私たち高校数学の教員はどのように答えているでしょうか。公式の意味や解法の手順を教え、演習を繰...